阪神・糸原　新井さんの前で猛打賞　開星高時代に同じジムでトレーニング

セ・リーグ   阪神１１―３広島 （ 2018年9月5日    マツダ ）

＜広・神＞８回１死二、三塁、糸原は右前２点打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　成長した姿をみせた。阪神の糸原が５日の広島戦（マツダ）で２本の適時打を含む、今季１０度目の３安打猛打賞で３打点。広島・新井は開星（島根）時代からの憧れの選手だった。

　「学生時代から新井さんのことは知っていた。プロ入り後は、あいさつに行くといつも声をかけてくれた。いつも気にかけてくれていました」

　出身地や出身校などは違うが、二人には一つだけ縁があった。新井が体を鍛えていた広島市内のトレーニング施設に、糸原も開星高当時から通っていた。間近で見る一流選手の凄さ…。阪神入団後も、その思いは変わらなかった。

　その新井先輩が引退会見した日。４回２死一、二塁からスライダーを右前適時打。直前の岩貞の四球を無駄にしなかった。２点リードの８回１死二、三塁でも今村のフォークに食らいつく２点右前打。「自分も頑張りたい」。新井イズムを受け継ぐ虎の切り込み隊長が、さらなる成長へ歩み続ける。