ソフトB 内川 2000安打まで残り4本「一日も早く打ってスッキリしたい」

[ 2018年5月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―1ロッテ ( 2018年5月1日    ZOZOマリン )

4回無死、左越えソロ本塁打を放つ内川
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 ソフトバンクは1日、ロッテに3―1で競り勝ち、貯金2とした。1―0の4回に内川聖一内野手(35)が2試合連続となる左越えソロ本塁打を放つなど、2安打をマーク。通算2000安打まで残り4本とした。

 ベンチは静まりかえっていた。1―0の4回、先頭で打席に立った内川が、2試合連発となる左越えソロ。ところが、ナインは知らんぷり。ハイタッチの出迎えはなかった。

 一瞬、間を置いてから、もみくちゃにされた。メジャーで流行している「サイレント・トリートメント」で祝福され「少し寂しかったが、みんなに心配をかけていたんだなと思った」と、元気づけようとしてくれた仲間の配慮に感謝した。

 開幕から不振に陥り、4月は打率・211で終えた。「切り替えないといけない。分かりやすいのが月替わり」と5月最初の試合で2安打を放った。2000安打まで残り4本に迫り「意識していないつもりだったが、周りの反応とか、2000安打は凄いことなんだと過剰に意識してしまっていた」と重圧を感じていた。

 月が替わっても、不変のデータがある。今季は「1ストライクからの2球目」に、めっぽう強い。通算19打数10安打、打率・526。この日の一発は、その2球目の内角高め直球を捉え「しっかりボールに対してバットが入るようになった」。初球でタイミングを計り、直後に仕留める。そのサイクルが好結果を呼ぶ。

 「儀式」の発案者だった川島は「(内川が初本塁打を打った)昨日やろうとしたけど、負けていたのでね。(ZOZOマリンの)ベンチがメジャーっぽいし」とニヤリ。工藤監督も「一瞬、ドキッとしたけど(内川が)苦しんでいて少しでも盛り上げようというのが出ていた」と喜んだ。

 チームは負ければ4位転落となる一戦に競り勝ち、貯金は再び2。内川は「一日も早く2000本を打ってスッキリしたい。1本でも多く、チームのために打ちたい」と力を込めた。

   (川島 毅洋)

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2018年5月2日のニュース