阪神・中谷 バンデン剛球打ちで成長証明だ 課題克服で定位置獲りアピール

[ 2018年3月3日 05:30 ]

精力的に打撃練習する中谷
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 地獄の春季キャンプを乗り切った成果を試す時が来た。全身の筋肉をいじめ、手をマメだらけにしてバットを振り込んだ1カ月間。直球打ちを課題の一つにして取り組んできた阪神・中谷が、3日のソフトバンク戦で球界屈指の剛腕・バンデンハークに挑む。

 「やることは変わらないので。“1球で”とかじゃなくても、仕留められるようにしっかりやっていきたい」

 相手に不足などあろうはずもない。昨季日本一チームの強力先発陣の一角を担う右腕の最大の武器は1メートル98の長身から投げ下ろす最速156キロのストレート。金本監督から再三にわたり「真っすぐに弱い」と指摘されている中谷には難敵だが、逆に言えば、打てば最高のアピール材料となる。昨季チーム最多の20本塁打を放った実績を捨て、宜野座で課題と向き合ってきた。2月24日のヤクルトとのオープン戦ではブキャナンの147キロを左前打。成長した姿を見せるには格好の機会だ。

 昨季は一塁を守ることも多かったが、ロサリオの加入で今季はほぼ中堅一本。俊介、高山に島田も加わった大激戦区で、ポジションは約束されていない。3月に入り、オープン戦も開幕1軍、定位置獲りへのサバイバルステージ。剛速球を打ち砕き、ライバルからリードを奪いたい。(山添 晴治)

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2018年3月3日のニュース