福留 新助っ人ロサリオと共闘誓う、主将として全面サポートへ

[ 2017年12月16日 08:20 ]

名球会の少年野球教室で子供たちに打撃を指導する(左から)荒木、福留
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 名球会行事参加でハワイに滞在中の阪神・福留孝介外野手(40)が14日(日本時間15日)、新助っ人のウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)との共闘を誓った。新4番候補の加入で主将2年目の来季は5番が有力。グラウンド内外で強力サポートに期待だ。

 地元の子供たちに野球を教えるために訪れたハワイ大学のグラウンド。見上げた空に虹がかかった。新助っ人ロサリオと猛虎の懸け橋に…という福留の決意を後押ししているようだった。「とにかく彼がやりやすいように。僕たちがしっかり環境をつくってあげたい」。待望の大砲候補の正式加入から2日後。新しい仲間について初めて言及し、第一声で全面サポートを約束した。

 ロサリオにはメジャー通算71本塁打、241打点、今季まで在籍した韓国球界でも2年間で70本塁打、231打点の実績があっても日本球界には初挑戦だ。慣れるまでの多少の戸惑いなどを「そういうのもあるだろうけど…」と思いやった。福留には阪神移籍前に5年間のメジャー経験があり、外国人選手とのコミュニケーション力に心配はなく、就任2年目を迎える主将として助力を惜しまない姿勢を示した。

 既に金本監督はロサリオを4番の筆頭候補に指名していて来季は「4番・ロサリオ、5番・福留」の並びが有力だ。今季93試合で先発4番として奮闘した福留にも「もちろん」と異論はない。

 「ドンと座ってくれていると楽は楽だろうしね。ドシッと中心がいるということはいいことだと思うしね。力となってやっていければいいと思う」

 来年4月で41歳。金本監督が掲げる「休ませながら使いたい」という定期的な休養方針に照らし合わせても5番の方が確かに収まりがいい。もちろん、福留の負担軽減につながるだけではない。むしろ新4番の成否を分ける意味で5番の重要性は高い。好機や勝負どころで凡退した際、後続の打者の一打にどれだけ救われるか。4番打者の責任や重圧を肌で知る福留がすぐ後に控えることでロサリオの気負いを軽くすることができる。

 「(役割は)変わらない。その場、その場で自分のやることは変わらないだろう。助けてあげられることは、助けていきたい」

 南国で誓った新助っ人砲との共闘。13年ぶりリーグ優勝を狙う来季も猛虎最年長が担う役割は大きい。(ホノルル・山本 浩之)

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2017年12月16日のニュース