広島 九里は1600万円増「思った以上に評価」、ローテ死守で10勝だ

[ 2017年12月16日 09:10 ]

大幅アップでサインした広島・九里は、来季の目標である、「一年間ローテーションで投げる」と書いた自身の写真を手に決意を新たに
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 広島・九里亜蓮投手(26)が15日、球団事務所で交渉に臨み、1600万円増の年俸3800万円で契約を更改した。来季は“内弁慶”を卒業し、先発ローテーションを1年間死守する意気込みを示した。

 「思った以上に評価してもらった。ただ、ボク自身は開幕ローテーションに割り込んだのに守れず、悔しいシーズンだった」

 今季は35試合に登板し、9勝5敗、防御率3・64。鈴木清明球団本部長が「チームが勝っていく上で必要なポジション。先発から中継ぎに回っていい仕事をしてくれた」と話した通りロングリリーフなどで存在感を発揮し、連覇に貢献した。

 来季は5年目。今季は中継ぎで4勝を挙げたが、あくまで先発にこだわる構えだ。「やっぱり先発で勝負したい。先発ローテーションを守って10勝を目指したい」。殻を破るために、今オフはメンタルトレーニングを初めて取り入れる。

 「知識のある方と知り合うことができたので、やってみようかな…と。自分でも本を読んでいるし、プラスになると思うので」

 内弁慶をいかに克服するかも、先発の座を守り抜くカギになりそうだ。本人は「あまり気にしていない」と言うが、本拠地マツダで今季7勝0敗と圧倒的な成績を残したのに対し、ビジターでは2勝5敗と分が悪い。

 「少しでも長いイニングを投げ、黒田(博樹)さんのように信頼される投手になりたい。ビジターでもしっかりした投球ができるように頑張りたい」

 来季はマツダの鬼と便利屋を返上し、先発として確個たる地位を築くつもりだ。(江尾 卓也)

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2017年12月16日のニュース