広島&ソフト 24年ぶりM1並んだ!59年ぶりセパ同日Vへ

[ 2017年9月15日 06:10 ]

セ・リーグ   広島5―4DeNA ( 2017年9月14日    マツダ )

DeNAに快勝しハイタッチで喜ぶ広島ナイン
Photo By スポニチ

 セもパもM1!マジック2で迎えた広島は14日、DeNAを5―4で下したが、2位・阪神が巨人と引き分けたため、優勝は持ち越し。一方、ソフトバンクはオリックスに7―4で勝利し、楽天が敗れたため、マジックを2つ減らした。セパともにマジック1となるのは、93年以来、24年ぶり。15日はともに試合がなく、16日は、58年の巨人&西鉄以来、59年ぶりの同日優勝が現実味を帯びてきた。

 DeNA戦に勝った。マジックは「1」。対象チームの阪神が負ければ優勝が決まる。ナインは大型ビジョンに映る甲子園の試合を見守り、胴上げの時を待った。右くるぶし骨折で離脱した鈴木、1月に胃がんの手術を受けた赤松の姿もあった。28分後――。阪神の負けがなくなった。

 グラウンドに出てファンにあいさつ。ベンチ裏に引き揚げた緒方監督は言った。「凄い試合だった。最後まで諦めることなく、今年のうちらしい試合をそのままやってくれた。今日決まればよかったけどね。待っている間は何とも言えない時間だった」

 今季41度目の逆転勝ち。広島が誇る層の厚さが存分に発揮された試合だった。まずは松山。鈴木の代役4番を務める男が2回に右中間に先制13号ソロを放った。「試合の緊張感が凄かった。初球から、打てる球が来たら打とうと思った」。マジック1で迎えた昨年9月10日の巨人戦でも決勝ソロでVを呼び込んだ「持ってる男」は、逆転されて迎えた3回2死三塁でも同点の左前打。9月は44打数22安打の打率5割と乗りに乗っている。

 そして、開幕時にはまだ育成選手だったバティスタが試合を決めた。4―4の8回1死満塁で決勝の右犠飛。2回に左前適時打、4回は右中間に10号ソロを叩き込み「いいスイングを意識している」と笑った。松山と2人で5安打し、チームの全5打点を挙げた。

 試合前の円陣。ムードメーカーの上本の声が響き渡った。「優勝間近と掛けまして、熱気球と解きます。その心は?どちらも“きたい”が膨らむでしょう。さあ、行こう!」。爆笑の謎掛け。まさに期待は膨らむばかりで、37年ぶりのリーグ連覇を目前にしてチームの雰囲気も最高潮だ。

 歓喜の瞬間は、ほんの少しだけ先に延びたと思えばいい。16日のヤクルト戦。マジック対象となる阪神の勝敗は関係ない。「次、勝てば自動的に決まる。しっかり準備していきたい」と緒方監督。松山も「絶対に自分たちで決めてやる」と高らかに宣言した。

続きを表示

2017年9月15日のニュース