楽天・岸 開幕11戦連続QS 嶋うなった「自分で修正する力凄い」

[ 2017年6月26日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天6―0日本ハム ( 2017年6月25日    札幌ドーム )

<日・楽>8回無失点で6勝目を挙げた岸
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 ギアを上げた。楽天・岸は6回、先頭の西川に右翼線二塁打を打たれたが、続く中田、レアードの中軸を打ち取り、松本は144キロの外角直球で空振り三振に仕留めた。「初回に3点取ってもらって、ピンチもあったけど粘って投げられた。嶋がうまくリードしてくれた」。ピンチを脱すると8回5安打無失点で6勝目を挙げた。

 初回に2安打を浴び2死二、三塁の場面をつくるなど、3回まで毎回走者を背負った。「球が全部高かったし、制球できなかった」。嶋からはフォーム修正にカーブを多投することも提案されたが、イニング間にコーチ陣との話し合いで立て直した。「(フォームの)タイミングとバランスですね」。あっさりと言ってのけるのが岸の修正能力の高さだ。4回以降は無四球の1安打で三塁を踏ませなかった。嶋は「自分で修正する力は凄い」とうなった。

 開幕前からインフルエンザによる離脱や、腰痛での登板回避などで苦しんだ。ただ、5月に入ると登板サイクルも安定。同月中旬には家族で群馬県水上温泉に行きリフレッシュするなど、余裕も生まれた。オンとオフがかみ合い、開幕から11試合連続クオリティースタート(6回以上自責点3以下)。11日の広島戦から18イニング連続無失点で防御率はリーグ2位の2・00と安定度は際立っている。

 移籍後、初完封のチャンスでもあったが、「球数(121球)もいっていた。疲れたので」と9回は久保にマウンドを譲った。リーグトップ8勝の則本に、防御率1位の美馬に、岸がいる。12球団最強の3本柱が首位のチームを支えている。 (黒野 有仁)

 ≪QS率100%は岸だけ≫岸(楽)が8回無失点で今季6勝目。全11試合でQS(クオリティースタート=先発6回以上、自責点3以下)を達成しているが、両リーグの規定投球回到達投手30人の中でQS率100%は岸だけだ。また、シーズン初登板からの11試合連続QSは西武時代の09年に並ぶ自己ベストになった。楽天投手の開幕11試合以上連続QSは、

 年度  投手   連続

09年  田中  (11)

11年  田中  (16)

12年  田中  (11)

13年  田中  (27)

17年   岸   (11)

 と田中に次ぎ2人目。

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