北海道栄・菊地 圧巻!奪三振ショー 打者12人から11K

[ 2017年6月26日 05:55 ]

高校野球南北海道大会室蘭支部1回戦   北海道栄13―0伊達・厚真・えりも ( 2017年6月25日    とましん )

<伊達・厚真・えりもVS北海道栄>4回11奪三振と好投の北海道栄・菊地
Photo By スポニチ

 南北海道大会室蘭支部の北海道栄が、伊達・厚真・えりもの連合チームに5回コールドの13―0と大勝。背番号11で公式戦初先発の左腕・菊地脩斗(3年)が4回無安打11奪三振と力投。昨年夏以来1年ぶりの支部突破に弾みをつけた。

 公式戦初先発、しかも夏初戦の重圧も回を重ねるごとに消えた。3者連続空振り三振で始まり、4回打者12人から11奪三振。「しっかり(ボールを)コントロールできたのがよかった」。バットでも2回無死二塁で右越えランニング本塁打。菊地が投打の主役となった。

 1年秋に初ベンチ入りした期待の左腕も昨年は不完全燃焼。転機になったのは今年春の三重遠征だった。コーチの勧めで、スリークオーターからオーバースローに変えると球の回転がきれいになり、制球力が上がった。手応えをつかんで迎えた夏。「何をやるにしても最後。一球一球腕を振って投げようと思った」。この日朝、寮の自室で同部屋の岡野駿人外野手(3年)に言われた。「今日投げるなら、全部三振を取るぐらいのつもりでいけ」。強烈な一言を、体現してみせた。

 全道大会常連校だが、昨秋と今春は支部予選で敗退。秋と春は先発出場に2年生が多い若いチームだったが、この日は3年生が7人。最上級生の踏ん張りが夏のチームを変えつつある。「3年生の力が必要とハッパをかけてきた。その筆頭が菊地」と渡辺伸一監督(45)。待ち望んだ左腕の好投がチーム最大の収穫だ。

 同ブロックには昨秋、今春といずれも1点差負けした鵡川、そして苫小牧工、苫小牧東と実力校がそろう。最後の夏。激しい戦いを勝ち抜かなければ全てが終わる。「どんな場面でも準備しておく」と菊地。この日の好投は忘れ、勝利のためにフル回転する。(竹内 敦子)

続きを表示

2017年6月26日のニュース