プロ野球チームの本拠地で試合をする利点の一つに「登場曲」

[ 2017年6月26日 10:00 ]

素振りをする巨人・阿部
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 プロ野球のチームが本拠地で試合をする利点は、いろいろある。慣れたグラウンドでプレーできること、大勢のファンの声援が後押ししてくれること、自宅から通えること…。

 そこに「登場曲」も加えていいかもしれない。打者は打席に入る際(投手はマウンドに上がった際)に、自身が選んだお気に入りの曲を流すことができる。わずか数秒だが、気持ちを高ぶらせて真剣勝負の場に向かう。バラードを選ぶ選手は少ない。大半が、アップテンポの曲だ。巨人・長野が使用する「P!nk」の「So What」、「Today’s the Day」は、ノリノリの2曲。最近は1番打者に固定されているから、毎日、この曲から巨人の攻撃が始まる。

 4年ぶりに日本球界に復帰したマギーは「NEEDTOBREATHE」の「money&fame」を選んだ。「この曲を使うのは日本でもアメリカでも初めて。好きな曲だから今年はこれにしようと思ったんだ」。

 先日、テレビでメジャー中継を見ていると、この曲を使用するメジャーリーガーがいた。マーリンズの正捕手・リアルミュートだ。マギーの元同僚だけに、現地にいるメジャー担当記者に、曲の事を聞いてもらうと「同じ曲を使っているの?それは知らなかった」と偶然だったが、「ケーシーはチームメートとしても最高さ。メジャー1年目にどれほど助けられたか。とても尊敬している。それにしても同じ曲とは驚いたね。曲の事は何も話をしたことがないのに」と笑顔だったという。

 「登場曲」に込めた思いは、人それぞれ。そういえば、阿部が今季の1打席目に流している曲は「Lecca」の「前向き」。現在は右膝を痛め離脱中だが、1日も早い復帰を目指し、リハビリに励んでいる。(記者コラム・川島 毅洋)

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2017年6月26日のニュース