巨人 11年ぶり9連敗 防御率トップ田口でも止まらん5回5失点

[ 2017年6月4日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   巨人4―5オリックス ( 2017年6月3日    東京ドーム )

<巨・オ>初回2死一、三塁、T―岡田(手前)に3ランを浴びた田口
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 負の連鎖は止まらない。防御率リーグトップの1・73を誇っていた巨人・田口でも連敗は止まらなかった。06年7月以来の9連敗。就任2年目で最多の借金6を抱えた高橋監督は「序盤の失点がきつい。初回がもったいなかった」と嘆いた。

 今季初の中5日で先発した田口は、初回にT―岡田に3ランを浴びるなど5安打で4失点。5回にも1点を失った。今季ワーストの5失点で防御率2・37まで落ちた左腕は「(8連敗中だったが)頭をリセットしていく感じだった。立ち上がりであれだけ失点したらゲームを壊してしまう」と責任を背負った。

 連敗中は9試合中7試合で先制を許している。打線は6回に村田の満塁弾で1点差に迫ったが「先行逃げ切り」の勝ちパターンに持っていけない。守りが長くなり、攻撃にリズムが生まれない悪循環に陥っている。

 9試合で3者凡退のイニングは守備時の17度に対し、攻撃時は34度もある。指揮官は「粘り強くチャンスを生かしていくしかない」と話したが、後手に回っていては、いい流れは来ない。打線の21得点に対し、投手が58失点では勝てない。今季の1点差試合は4勝12敗となった。

 過去4度、9連敗を喫した3シーズンは、全て優勝を逃している。数字上では厳しい状況に追い込まれた。4日は今季未勝利の宮国が先発する。先制点を防ぎ、序盤の攻勢が、トンネルを抜ける鍵となる。(川島 毅洋)

 ▼巨人・小林(初回に4失点し、3回の第1打席で代打を送られ)悔しいですけど序盤にあれだけ点を取られたし、打てていないのも現実。出ることができるように頑張りたい。

 ≪過去4度≫巨人は5月25日阪神戦から9連敗。巨人の最多連敗は75年の11連敗だが、9連敗以上は06年7月に9連敗して以来11年ぶり5度目になる。過去9連敗以上を記録した3シーズンは全てV逸。また、優勝チームの最多連敗は92、15年ヤクルトの9連敗。2桁連敗を喫して優勝したケースは皆無だが巨人はどうか。

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2017年6月4日のニュース