憲伸が引退表明 侍ジャパン奮闘見て「自信なくなった」

[ 2017年3月20日 05:30 ]

川上憲伸
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 沢村賞や2度の最多勝を獲得し、中日のエースとして活躍した川上憲伸投手(41)が19日、現役引退を表明した。名古屋のテレビ番組に出演し「ユニホームを脱ぐ決意をしました。すっきりしています。重荷が下りた気もしますが、寂しい気持ちもあります」と語った。15年9月に右肩を手術し、同年に中日を退団。無所属のまま復帰を目指してトレーニングを積んでいた。

 カットボールを武器にNPBでは通算117勝(76敗)をマーク。08年オフにFAでブレーブスに移籍し、メジャーでも通算8勝を挙げた。12年に中日に復帰。13年オフには一度、戦力外通告を受け、引退会見も打診された。それでも球団フロントが一新されると、再契約。しかし、かつての輝きを取り戻すことなく、15年は2軍戦も含めて登板がなかった。

 引退の決断を後押ししたのは、侍ジャパンの奮闘で「WBCでの選手のガッツや投球を見て自信がなくなった」と説明した。今後はこれまで同様、野球評論家として活動する。

 ◆川上 憲伸(かわかみ・けんしん)1975年(昭50)6月22日、徳島県生まれの41歳。徳島商では3年夏に甲子園8強。明大から97年ドラフト1位(逆指名)で中日入団。98年に新人王、04年に沢村賞とMVP、他に最多勝(04、06年)、最多奪三振(06年)を獲得。09年にブレーブスにFA移籍し、12年に中日復帰。15年に退団した。NPB通算成績は275試合で117勝76敗1セーブ、防御率3・24。1メートル79、90キロ。右投げ右打ち。

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2017年3月20日のニュース