【中畑清 WBC視点】見えてきた勝利の方程式 抑えには一番安定感ある千賀を

[ 2017年3月11日 08:40 ]

WBC1次ラウンドB組   日本7―1中国 ( 2017年3月10日    東京ドーム )

侍ジャパンの千賀
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 さすが本番になって、みんなの制球が良くなってきたね。1次ラウンドの3試合を終えて、13人全員が登板した投手陣全体の印象だ。もちろん個人差はある。1点の重さが増す2次ラウンド。どう起用するか。首脳陣も勝利の方程式が見えてきたんじゃないかな。

 抑えには千賀を推したい。オーストラリア戦で見せたMAX155キロの真っすぐに鋭いスライダー、そしてお化けフォーク。どのボールでも三振が取れる。一番安定感があった。千賀が9回として8回は宮西。四球の心配がなく、左打者はもちろん右打者にも通用する。他国にとっては脅威になると思うよ。

 先発は石川、菅野ときて3戦目は武田か藤浪。この日のカットボールを見ると藤浪の方が面白いかもしれない。2次ラウンドは球数制限が80球に伸びるから先発は5回までいける。あとは6〜7回。則本と牧田、さらにいい真っすぐを投げていた松井裕の3人にこの2イニングを任せたい。継投は多く使うほど不安もあるんだけど、この顔触れが額面通りの投球をしてくれたら勝ち試合がつくれる。

 嶋が直前に抜けて一番心配していた捕手も小林が頑張っている。2次ラウンドもこのまま小林でいいけど、ホームランは余計だったな。くれぐれも勘違いしないように。内角をうまく使うリード、相手の機動力を封じる肩、そして打席では送りバントに徹してもらいたい。 (スポニチ本紙評論家)

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2017年3月11日のニュース