「やっぱりすごい」阪神・糸井倍増11発にオーナー驚嘆

[ 2017年2月19日 07:43 ]

2日連続で屋外フリー打撃を行い、坂井オーナー(右端)の前でサク越え弾を放つ糸井
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 阪神の沖縄・宜野座キャンプは第4クール3日目の18日、糸井嘉男外野手(35)が2日連続で屋外フリー打撃に取り組み、44スイングで柵越え11本を放った。

 解禁初日だった前日17日の6発から一日でほぼ倍増。右膝関節炎から順調に回復する超人ぶりで、視察に訪れた坂井信也オーナー(69=阪神電鉄会長)にも「やっぱりすごい。オーラ、雰囲気がある」と絶賛された。

 けが人が放つ弾道とは思えない。福留、鳥谷のランチ特打に加わり2日連続で屋外フリー打撃を行った糸井が広角に目の覚めるような快音を連発し、またも球場中の視線をくぎ付けにした。44スイングで11本の柵越え。前日17日に解禁した故障後初のフリー打撃で放った柵越え6本から、ほぼ倍増させた。

 本人にすれば明るい表情とは裏腹に多くを語る内容ではなかったようだ。スイングの強度を問われて「変わらないですね」と明かし、「いろいろ考えて試しながら徐々にやっていきます」とだけ現状を説明した。11本の内訳は右翼方向に8本、右中間に3本。右翼フェンスを軽々と越える推定135メートル弾を放つなど怪力ぶりを披露した。左翼方向への力強い打球も出始め、打撃ケージ裏で見守った金本監督も「そんなに(昨日と)変わってないようには見えたけど…。もう外で打っていいでしょう。2回(屋外で)やっているから。特別、何かがない限りは」と状態の良さを認めた。

 今春2度目の宜野座視察で、糸井の屋外打撃を初めて生で見た坂井オーナーは絶賛が止まらない。「やっぱりすごいね。オーラ、雰囲気があるというかね。今まで積み重ねてきた実績が出ている」。ケージ裏での談笑について「“大丈夫か、焦るな”ぐらいのことを言ったぐらい」と一端を明かし、「特に心配してない。まだまだシーズンまであるし、逆に焦らない方が良い」とペースダウンを勧めるほど期待の新戦力に絶大な信頼を寄せた。

 2日連続でスパイクを履いてフリー打撃を消化しても担当の本屋敷トレーナーは「極端に練習強度が上がった訳ではない。慎重にやりたい」と説明。本格的な外野の守備練習解禁についても「出来ないわけではないけど、焦ってもいけない」と言及を避けた。今後も慎重に調整を進める方針は不動でも、周囲の期待度は日ごとに高まるばかりだ。 (久林 幸平)

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