ハムドラ1左腕・堀 初夢3連発!1軍定着、先発ローテ、2桁勝利

[ 2017年1月4日 11:20 ]

「不撓不屈」の精神でプロの舞台に臨む堀
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 日本ハムにドラフト1位で入団した広島新庄・堀瑞輝投手(18)が、プロ1年目の目標に「先発ローテーション入り」「1軍定着」「2桁勝利」と3つの目標を掲げた。注目のドラフト1位投手への直撃単独インタビュー。高校の先輩でもある巨人・田口麗斗投手(21)と投げ合う夢も語った。最速150キロを誇る実戦派左腕は、高卒1年目から激戦の先発陣争いに割って入る覚悟だ。(聞き手・構成=柳原 直之)

 ――明けましておめでとうございます。現在、テーマとして取り組んでいることは?

 「走ることだけは毎日やっています。30、40分くらい。担当の加藤スカウトから“(新人合同自主トレに)来た時にしっかり真っすぐ投げられるように。指の感覚忘れないように”と言われています」

 ――今の心境は?

 「不安の方が大きい。人見知りが凄く激しいので、そういう(人間)関係が凄く不安。先輩とか…。でも、一度広島で上原健太さんと昼ご飯を食べに行く機会があって、凄くしゃべらせてもらいました。いろいろな話を聞かせてもらって、凄く明るくて優しい方で安心しました」

 ――栗山監督のイメージは?

 「凄く優しそうだったけど、やっぱり野球の話になると熱くなる。野球に関して熱心な方だなと思いました。観察力、周りを見る力が凄くあるなと感じました。(高校時代に)あんまり自分の投球に自信を持っていなかったけど、途中からエースを任されてだんだん自信を持てるようになりました。そのあたりをしっかり見ていただいていて、凄く観察力があるなと感じました」

 ――ドラフト指名直後には日本シリーズ第6戦(マツダ)で日本一の瞬間を生観戦した。

 「あの試合は知り合いの人に誘ってもらって、行ったら右翼スタンドのカープ(ファン)のど真ん中の席でした。そこに知っている広島のテレビ局のアナウンサーの方がいて、あいさつしたら大きい声で名前を呼ばれて、それで周りにバレた感じになりました(笑い)」

 ――一番、印象に残ったシーンは?

 「大谷さんがネクスト(バッターズサークル)に出てきたときに凄く周りがザワザワした。大谷さんの圧力、存在感が凄いんだなと思いました。大きくて、スイングを見て、あれ?と思って…。そしたらだんだん球場の雰囲気が変わって、凄いなと思いました」

 ――やっぱり大谷は憧れの存在?

 「憧れは大谷さんだけど、目標としていたのは(高校の)先輩でもある(巨人の)田口さん。迫田監督からは田口さんみたいに(変化球が)縦に大きく割れるのだったらデッドボールの心配はないと、ちょっと一時期上から投げさせられたときもありました」

 ――田口は広島大会決勝で瀬戸内・山岡(現オリックス)と延長15回引き分け再試合などを演じ、一躍有名になった。

 「(当時は)中学3年生でテレビでその試合を見ていて、あれが広島新庄に行くきっかけになりました。やっぱり左投手の田口さんに引かれました。高校で頑張ってきて、やっと同じ舞台に立てるので、今度は勝負してみたいなというのはあります。投げ合える機会があるなら、投げ合ってみたいです」

 ――昨秋のU―18アジア選手権(台湾)では救援で9回2/3を無失点と大活躍。プロへの手応えは?

 「高校野球(U―18の大会前)のときはずっと直球とスライダーばっかりでした。カーブは自信がないし、カットボール、ツーシームは金属バットだと、どんだけ詰まらしても外野にもっていかれるので、あんまり使ってませんでした。でも、U―18で木製バットに変わって自分が投げる前の日の試合のときのブルペンで投げてツーシームを試したら、(捕手の)九鬼(秀岳館=現ソフトバンク)から“これ、絶対使える”と言われて“じゃあ、使おう”となったんです。ツーシームは(バットの)先っぽに当たると全然、飛ばないと分かりました。カーブもコントロールが定まっていなくて、これ無理だと諦めていたけど、あの舞台で投げられるようになって自分でもびっくりしました」

 ――改めてルーキーイヤーの目標は?

 「とりあえず最初は自分の直球とスライダーを信じてやってみて、そこからちょっとずつ(投球の幅を)広げていこうかなと思います。キャンプとかでしっかり体をつくって、1軍に定着できるようにしっかり自分の投球をしていきたい。先発ローテーションに入りたいけど、そこは栗山監督の考えなので、欲は張らずに1軍に定着したいなと思います。2桁勝利は目指したい。早く1軍に上がって親にもいいところを見せたいので頑張りたいなと思います」

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2017年1月4日のニュース