シリング氏 記者を敵に回そうとも「トランプ批判で自分は殿堂入り」

[ 2017年1月4日 15:56 ]

カート・シリング氏(AP)
Photo By スポニチ

 米国野球殿堂入りは全米野球記者協会に在籍10年以上の記者による投票で決定。75%以上の得票で晴れて殿堂入りを果たす。2017年の殿堂入りは18日(日本時間19日)に発表されるが、メジャー歴代2位の通算601セーブを挙げたトレバー・ホフマン氏らがその候補。しかし、カート・シリング氏(50)は今年も野球人として最高の栄誉を逃すことになりそうだ。

 シリング氏はレッドソックスなどメジャー5球団で通算216勝。さらに、通算3116奪三振を記録しているが、メジャー史上で通算3000奪三振は同氏を含めて16人のみ。プレーオフでも11勝2敗、防御率2・23と大舞台での勝負強さも見逃せない。輝かしい実績を残しているが、昨年の得票率を見ると、52・3%と殿堂入りには程遠い状況。元投手の心中はいかがなものだろうか。米国のゴシップサイト「TMZ」が2日に掲載したインタビュー記事では次のように語っている。

 「記者たちはこれまで同様、自分に投票しないだろうね。ソーシャルメディアの件があるから。まあ、投票するかしないかは記者たちの特権。トランプを批判でもすれば、自分への得票率は90%近くまでいくだろうけれどね。自分の性格も票を得られない原因かな。野球での能力が殿堂入りに値しないと思われているのであれば、それで構わないさ」

 「ソーシャルメディアの件」というのは、大統領選挙期間中にドナルド・トランプ氏のある支持者がジャーナリストを侮辱する内容が書かれたTシャツを着用。ツイッターに投稿されたその写真に対し、シリング氏が「素晴らしい」と称賛したことを指している。記者を敵に回せば、票が得られないのは当然。だからといってトランプ不支持を表明したところで急激に票が伸びるはずもなく、このあたりは独特のジョークといったところか。

続きを表示

2017年1月4日のニュース