新ライアン小川で開幕投手譲らん!4年連続なら球団4人目栄誉

[ 2017年1月4日 05:30 ]

サッカーでボールを競り合う小川(左)と田中
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 ヤクルトの小川泰弘投手(26)が3日、東京都八王子市にある母校の創価大グラウンドで自主トレを公開し、球団では松岡弘、石井一久(スポニチ本紙評論家)、石川雅規に次ぎ4人目となる4年連続の開幕投手に照準を定めた。昨季8勝に終わったエース右腕は復活に向け、筋力トレーニングの方法を一新して肉体改造に着手。大学の後輩にあたるソフトバンク1位・田中正義投手(22)、楽天2位・池田隆英投手(22)ら創価大メンバーで汗を流した。

 3年連続で開幕投手を務めてきたというプライドがある。淡々とした口ぶりの中に、小川が力強い決意をにじませた。

 「もう一度、アピールしなおして選んでもらいたい。自分がやるんだという気持ちでいく」。真中監督は今季の開幕投手について横一線であることを強調している。3月31日のDeNAとの開幕戦(神宮)。4年連続の大役に向け、「ニューライアン」を見せつける。

 昨季は8勝に終わり、チームもリーグ優勝から5位に転落。腰痛に悩まされ、本来の投球ができない時期もあった。同じ過ちを繰り返さないため、このオフには筋力トレーニングの内容を変更。下半身中心に行ってきたメニューに加え「上半身も鍛えて、体の軸を強くしたい」と説明する。都内のジムでトレーナーに師事。腰痛の予防として背筋も強化している。

 直球は140キロ中盤だが「平均的なスピード、パワーを上げたい」と肉体改造による筋力アップを、そのまま球威の向上へとつなげる。その成果は既に実感しており「リリースした時の(指の)掛かり、体の回転の速さが変わってきた」とうなずく。キャッチボールでも球の勢いが違った。

 現役6選手にプロ入りした田中、池田が加わり、創価大メンバー8人が勢ぞろいした自主トレ公開。プロで44勝の実績を誇る小川だが、常時150キロ以上を投げる後輩の田中に「投げる時にどこを意識しているの?」と逆質問するなど、貪欲に剛球復活を追求する。

 仕上がりも順調で「いつでも(ブルペンに)入れる」。今後は遠投調整に重きを置き、例年通り、今月中旬にブルペン入りする予定だ。「投げる試合は全部勝ちたい。負けたくない」。まずは開幕投手の座を再び勝ち取り、白星で飾る。 (川手 達矢)

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