“野球博士”スペンサー氏 死去 V9巨人が最も警戒した選手

[ 2017年1月4日 06:25 ]

65年、南海戦での敬遠に対し抗議としてバットを逆さに持って打席に立つスペンサー氏
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 阪急(現オリックス)で強打の内野手として活躍したダリル・スペンサー氏が2日に88歳で死去したと、米カンザス州ウィチタのメディアが報じた。

 ジャイアンツなどで活躍し、64年から阪急でプレーした。「野球博士」の異名をとり、米国式の考え方を日本球界に注入。豪打と頭脳プレーで、日本シリーズを9連覇した巨人が最もマークした選手といわれる。65年にサイクル安打を達成したが、当時の日本にはサイクル安打の概念が広まっておらず、報道陣に自ら記録の価値を説いた。同年は3冠王に輝いた南海(現ソフトバンク)の野村克也と最後まで本塁打王を争った。

 67年には阪急の初優勝に貢献。その後は外国人史上最年長の43歳までプレーした。阪急では通算7年間で打率・275、152本塁打、391打点。大リーグでは通算10年間で打率・244、105本塁打、428打点だった。

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