ハム有原 粘った7回2失点 故郷の英雄・黒田と堂々投げ合い

[ 2016年10月26日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ第3戦 ( 2016年10月25日    札幌D )

<日・広>7回2失点の力投を見せた日本ハム先発・有原
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 控えめな笑顔だった。日本ハムの有原はホッとした表情で、試合をひっくり返してくれた同僚たちとハイタッチした。7回104球を投げて4安打2失点。悔いは残ったが、その投球内容が逆転を呼び込んだことも確かだった。

 「1点を先にもらっていましたし、何が何でもゼロで抑えないといけなかった。反省しかないが、チームが勝てたのでよかった」。痛恨の一球だった。1点先制直後の2回。1死一塁でエルドレッドに浮いたカットボールを痛打され、逆転2ランを被弾した。それでも、粘った。中盤以降、落ちがよくなったというフォークを多投。味方の反撃を信じて、これ以上の失点は許さなかった。

 広島から札幌に戻った前日。ナインが静養に努める中、札幌市内の室内練習場で1人黙々と調整をした。準備は万端。負ければ崖っ縁に押し込まれる一戦だったが「普通に試合に入れた」と落ち着いていた。広島出身の24歳にとって黒田はヒーロー。対等に投げ合い、「この経験を生かして成長したい」と言った。今季チーム最多の11勝を挙げた右腕が、広島の流れを堂々とせき止めた。

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2016年10月26日のニュース