金本監督 秋季キャンプでタイブレーク導入へ メンタルも強化

[ 2016年10月7日 05:30 ]

 肉体だけではなく、心も鍛え上げる秋になる。阪神・金本知憲監督(48)が選手のメンタル強化のため、今秋キャンプでの実戦練習に“タイブレーク”を導入する考えを明かした。

 「ちょっとやるかもね。実戦形式で、オレの頭の中にあるものを。紅白戦とケース打撃で、タイブレークみたいなものを想定して。1死一、三塁から始めるとかね」

 温めている腹案は本番さながらの緊迫した場面での実戦的な打撃練習だった。イニング数や局面を限定して打席や守備に就くことで、より緊張感を持ってプレーする必要が生まれる。「紅白戦形式と実戦打撃が混ざったような。それで競争。チーム対抗でね」と具体的なプランも披露した。

 伏線は5日のオーナー報告後の発言だ。今季だけでなく、“チャンスでのあと1本”が積年の課題。克服するためにも普段から同等の緊張感の中で練習を描いた。

 「チャンスで打てないというのは僕も経験がありますけど、やっぱりメンタルの部分が大きく占めると思う。“打たないといけない”という力みだったり、投手の迫力に押されたり。そこはメンタルが重要と思っているので、そこを指導していければ、何か変わってくるのかなと」

 開幕まで期間がある秋季キャンプは、技術よりも体力強化が中心となることはすでに明言。もう一つの強化ポイントがメンタル面だ。実戦形式の“練習”と捉えるのか、本番同様の気持ちで取り組むのかは、選手次第。ただ、その姿勢に指揮官の鋭い視線が注がれることは間違いない。若虎にとっては、心身共に鍛錬の日々となりそうだ。

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2016年10月7日のニュース