ロッテ 信長茶漬けで下克上じゃ~!“巨大戦力”ソフトB討つ

[ 2016年10月7日 05:30 ]

「下克上茶漬け」を食べる鈴木
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 ロッテの「下克上」が幕を開ける。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは8日に開幕する。パ・リーグ3位のロッテは6日、ヤフオクドームで練習を行い、伊東勤監督(54)はソフトバンクの第1戦先発・千賀滉大投手(23)の立ち上がりを攻める考えを明かした。武将・織田信長が奇襲で今川義元の大軍を破った「桶狭間の戦い」のように、相手の隙を突いて先勝を狙う。

 「史上最大の下克上」で天下を取る。2位・ソフトバンクとは12・5ゲーム差も離されたロッテだが、10年には3位から日本一に上り詰め、下克上はお家芸だ。伊東監督は「挑戦者なのでガムシャラにいく。短期決戦は流れだからね。頭のゲームの立ち上がりを攻めるのが理想」と語った。

 下克上といえば織田信長だ。「桶狭間の戦い」では10倍の兵を持つ今川義元を撃破した一戦は、油断した相手を「闇討ち」に近い形で倒したと伝えられる。ロッテも巨大戦力のソフトバンクに立ち向かう。千賀には今季0勝4敗。手も足も出なかったからこそ、千賀に油断が生まれる可能性がある。「CS独特の緊張感で初回に四球を出すこともある。塁に出れば、動かすこともできる」と伊東監督。相手の戦闘態勢が整う前に攻める「桶狭間戦法」だ。

 1番起用が濃厚な清田は「フォークがあるし、追い込まれる前に勝負したい」と気合。1、2番がヒットエンドランなどでかき回し、打率・339で首位打者を獲得した角中が3番に座る。鈴木主将も「先攻なので先に点を取ってプレッシャーをかけたい」と話した。

 球団も下克上ムードを盛り上げる。QVCマリンで行うパブリックビューイングで「下克上茶漬け」を650円で販売する。茶漬けは織田信長が「桶狭間の戦い」前に食べた勝負飯。今回は魚の刺し身のしょうゆ漬けをご飯に乗せてお茶をかける静岡の郷土料理「孫茶(まごちゃ)」風で、「福岡を食う」という意味でめんたいこもトッピング。日本ハムとのファイナルSに進出すれば、サケに替わる。

 ファーストSは過去5度出場し全て突破している。「合戦」を2日後に控えた指揮官は「短期決戦は技術うんぬんじゃなく気持ちで勝っていく」と宣言。いざ、出陣だ。 (渡辺 剛太)

 ▽桶狭間の戦い 1560年(永禄3)、尾張の大名・織田信長が駿河の今川義元の大軍を奇襲によって破り、その後の天下統一への大きな足掛かりとした。出陣前、信長は居城である清洲城で「敦盛」を舞い、その後に立ったまま「湯漬け」をかき込んで戦いへと飛び出していったという。「湯漬け」はお茶漬けの元祖ともいえるもので、当時の史料「信長公記」にも登場する。桶狭間では2000~3000人ともいわれた織田軍が、10倍(諸説あり)ともされた今川軍を撃破した。

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