ソフトB摂津 328日ぶり1勝 珍し感情あらわに粘投

[ 2016年8月4日 05:30 ]

<西・ソ>6回2死三塁、渡辺の三塁内野安打の判定に両手を上げアピールする摂津

パ・リーグ ソフトバンク7―3西武

(8月3日 西武プリンスドーム)
 ソフトバンク・摂津が試合中に感情をあらわにするのは珍しい。それほど、この試合にかけていた。

 6回だ。無死一、二塁で栗山を投ゴロ併殺打に仕留めた直後、渡辺の内野安打で3点目を失った。頭から滑った渡辺のセーフ判定に対し、腕を振って「違う、違う」というそぶりをした。

 4月7日以来、約4カ月ぶりのマウンド。粘り強く投げ、6回7安打3失点で今季初白星をつかんだ。昨年9月10日以来、328日ぶりとなる勝利の味。「みんなに勝たせてもらった勝利です。内容は満足しないが、これから貢献できるように頑張る」と誓った。

 開幕戦から3試合登板で防御率9・42と精彩を欠き、2軍で持ち味の制球と緩急を磨き直した。真っ黒に日焼けし、伸ばしていた無精ひげをきれいにそり落として臨んだ復帰戦だった。12球団の開幕投手で最も遅い1勝目。先発に転向した11年から5年続けた2桁勝利は難しい状況だが、一つ一つの勝利が優勝に向けてものを言う。工藤監督は「厳しい戦いが続くので戻ってきてくれればチームの力になる」と34歳に期待を寄せた。

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2016年8月4日のニュース