DeNA筒香 100号王手 「鳩サブレー」差し入れに御礼弾

[ 2016年8月4日 05:55 ]

<D・神>初回無死、筒香は左越えソロを放つ

セ・リーグ DeNA4―3阪神

(8月3日 横浜)
 主砲の負けじ魂に火が付いた。4点を挙げて逆転した初回だ。DeNAの筒香の直前で梶谷が右翼最上段の「鳩サブレー」看板横に直撃する勝ち越し10号2ラン。4番は能見の投じた真ん中高めの137キロ直球を仕留めた。

 打球は高く舞い上がり、左中間席へと飛び込む。33号ソロアーチ。2者連弾に「カジさん(梶谷)の流れに乗ることができました。早いイニングで点を取れたのはでかかった。うまいこと打てました」と白い歯をこぼした。

 筒香も看板直撃弾を放ったことがある。7月12日の中日戦(横浜)。DeNAの選手としては初めて右翼席最上段の「鳩サブレー」の看板直撃の推定140メートル弾を放っていた。その証として看板には「ココに当たった!イテッ。もう1発!」と今月1日に書き加えられたばかりだ。

 この日の試合前。「鳩サブレー」を発売する豊島屋の久保田陽彦社長が球場を訪れた。筒香も「好き」と話す鳩サブレー1年分と同商品をかたどった特注クッション2つを手渡され、激励を受けた。すぐにチームメートやスタッフに配布し「もうなくなっちゃった」という。「欲しければいくらでも」と久保田社長。一生分?の鳩サブレーを贈られ気分を良くし、プロ通算99号とした。

 7月は日本人最多タイの月間16本塁打とアーチを量産した。球団初のCS進出が懸かる勝負の8月。何をすべきかは分かっている。筒香は「何月がとか、この日がというのはない。シーズンを通じて、一試合一試合常に同じことをやれるように」と誓う。

 節目のプロ通算100本塁打まであと1本。だが、筒香は「あと1本なんですか?」と知らなかったようで「全く興味ない数字ですね」と素っ気なかった。確かに、筒香にとっては通算100号はあくまでも通過点でしかない。チームは勝率を5割に戻した。これからもチームを勝利へ導くアーチをかけるだけだ。(中村 文香)

 ▼DeNA・ラミレス監督 梶谷と筒香の花火が見られてよかった。試合を決めてくれたね。

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