今季初零敗の中…広島・新井 意地の中前打 2000安打まで残り6

[ 2016年4月21日 09:12 ]

<D・広>6回2死、新井は中前打を放つ

セ・リーグ 広島0―10DeNA

(4月20日 横浜)
 3点を追う6回2死走者なし。第3打席に臨む広島・新井のバットから快音が生まれた。カウント1―1からモスコーソが投じた内角シュートを強振。打球は横っ跳びの遊撃・倉本のグラブをかすめ、中前へ抜けていった。意地の一打だった。

 「何もないって。また明後日(22日)に向かってしっかりやるだけ」

 一歩前進し、2000安打まで残り6本。22日からの古巣・阪神3連戦(マツダ)での偉業達成に期待が膨らむが、今季初の零敗を喫した直後だけに口数は少ない。

 モスコーソの荒れ球に沈黙した。得点圏に走者を置く好機は2度。新井の四球が起点となった4回2死満塁は、堂林がボール球の低めチェンジアップに空振り三振。7回2死一、三塁では田中が内角直球にバットをへし折られた。

 田中、菊池、丸を含む上位3人は打席に4度立ちながら、そろいもそろって凡退を繰り返した。4番・新井は走者を置いた場面での打席がなく、チーム全体でも散発5安打。これでは零敗も致し方なし…だ。新井が「明後日に向かって」と言ったように、ターゲットはトラ狩り。地元で出直しあるのみだ。 (江尾 卓也)

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2016年4月21日のニュース