阪神・守屋ホロ苦デビュー 5回途中5失点KO「これが今の自分の実力」

[ 2016年4月21日 05:30 ]

<神・ヤ>5回無死、守屋は山田に左越えソロを打たれる

セ・リーグ 阪神1―5ヤクルト

(4月20日 甲子園)
 ホロ苦いデビューに終わった。プロ初登板初先発だった2年目の守屋は4回0/35失点で降板し、初黒星を喫した。スリークオーター気味で最速146キロを計測するなど実力の片りんは示しても、結果には結びつかなかった。

 「これが今の自分の実力なんだと感じました。こうした結果で本当に悔しいです」

 中盤5回に力尽きた。先頭打者の山田に洗礼の被弾。カウント2ボール2ストライクから真ん中への失投を見逃してくれるほど球界屈指の強打者は甘くない。左翼席中段まで運ばれた。連打と四球で無死満塁を招いたところで無念の交代を告げられた。

 「2ストライクに追い込んでから、もう一つ甘かったので、その精度だったり決め球の精度を上げていかないと。あとは左バッターとの対戦が課題になると思う。ピッチング練習からしっかり意識していきたい」

 2、4回は、いずれも左打者の坂口に適時打を浴びて3失点。課題が浮き彫りとなり、次回の雪辱へ視線を向けた。

 試合後の香田投手コーチからは2軍再調整を示唆された。「もっといいピッチングができるとは思っていたけど、そう簡単にはいかんな。(1軍登録抹消は)考えないといかんね。(再度の1軍マウンドは)状態がよくなれば、それはもちろん」。落ち込んでいる暇はない。今季のウエスタン・リーグでは5試合に登板して1勝0敗、防御率1・96。実力で今回の晴れ舞台を勝ち取った。ならば再び信頼感を勝ち取るのみ。22歳の若武者は悔しさを糧に飛躍を期した。  (柳澤 元紀)

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2016年4月21日のニュース