キューバ野球事情 「プロ解禁」は亡命に歯止めかける狙いも

[ 2015年12月27日 10:29 ]

ロッテのデスパイネ

 キューバ政府は、13年9月に自国スポーツ選手の「プロ解禁」の方針を打ち出した。14年4月には巨人がキューバ野球連盟と友好協定を締結。今季限りで退団したセペダが第1号で来日した。

 キューバで野球は国技で、五輪(正式種目)では92年バルセロナなど3度、金メダルを獲得。06年の第1回WBCでは準優勝した。だが、09、13年は2大会連続で2次ラウンド敗退と低迷が続いており、「プロ解禁」はその背景にある選手の亡命に歯止めをかける狙いもある。キューバの野球選手は基本的に国内リーグのチームに所属し、公務員扱いで月給30ドル(約3600円)程度と言われている。リーグは12~4月に行われ、フルに出場した場合はデスパイネのように日本の開幕に間に合わない。

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