漁師の父に漁船を…阪神ドラ3竹安 いつか1億円プレーヤーに

[ 2015年12月27日 05:30 ]

かつて所属した富戸ジュニアの少年のユニホームにサインする竹安(右)

 阪神ドラフト3位の竹安大知投手(21=熊本ゴールデンラークス)が26日、静岡県伊東市のホテルで行われた、出身の伊東商野球部OB会などが主催の激励会に出席。同学年の藤浪の来季年俸1億7000万円に刺激を受け、自らも1億円プレーヤーとなる意気込みを示した。

 「藤浪選手の年俸が1億円超えた? 長く一線で活躍するというのが一番の目標ですけど、お金が評価につながる世界なので、そうなればいいですね」

 大きなモチベーションが一つある。「一番、親がもらってうれしい物だと思う」と漁師の父・建さんに、新品だと3000万円は下らないとされる漁船をプレゼントすることだ。当初は契約金から贈るプランも浮上していたが、あらためて一流プレーヤーとなったときに贈る考えを示した。

 年内最後の伊勢エビ漁が29日夕方から控えている建さんは、息子の思いに早速応える構えだ。おせち料理として大人気の伊勢エビだが、竹安家では獲れた分をすべて出荷してしまうので、正月の食卓に並んだことはないという。建さんは「大知がプロ入りするという記念すべき年ですから、来年のおせちには自分が獲ってきた伊勢エビを出したいんです」と意気込む。竹安も「高価なものなので、おせちで食べられたらとてもうれしいです」と笑顔を見せた。

 来季年俸は840万円。まずは“伊勢エビパワー”で、約12倍の額となる1億円をつかむための助走を付ける。 (柳澤 元紀)

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2015年12月27日のニュース