ロッテ涌井 異例の補強直談判「上位2チームと凄く差を感じた」

[ 2015年12月8日 06:46 ]

契約更改を終え、報道陣から最多勝を祝福されたロッテ・涌井

 ロッテの涌井が7日にQVCマリンで契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億2000万円でサインした。西武から13年オフにFA移籍。これまで今季で満了を迎える2年契約とみられていたが、「もともと2年契約じゃなくて3年だった」とカミングアウトした。

 意外性あふれる言葉はまだ続いた。「上位2チーム(ソフトバンク、日本ハム)と凄く差を感じた。球団とは補強面で互いの意見を言い合った。凄く大事なことなので」。来季の戦力強化についてフロントに「直談判」する異例の展開。チームのため、編成責任者の林信平球団本部長の方針を直接聞いておきたかったのだ。

 今季は15勝を挙げて6年ぶりに最多勝を獲得。2年ぶりのAクラス入りに貢献したが、CSファイナルSでソフトバンクに3連敗を喫した。ただでさえ戦力差を感じていたところに、今江がFA権を行使して楽天に移籍。クルーズの退団も決まり、内野のレギュラーが2人も抜ける事態に強い危機感を抱いた。

 「どういう補強を考えているんですか?と聞いて。そうしたら“(助っ人を)獲ります”という回答がすぐに出てきた。(補強の)意思があることが分かってよかった」

 チームリーダーとして鈴木の存在感が高まる中、エースは「“陰のリーダー”としてやれれば」と言う。地元・千葉の球団を頂点に導くために移籍してきた男は「FAで来ているので、優勝しないと意味がない」と言いきった。 (重光 晋太郎)

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2015年12月8日のニュース