呉昇桓、暴力団と関与か 違法賭博疑惑で新証言

[ 2015年12月8日 06:12 ]

阪神から自由契約となった呉昇桓

 今季まで2年間プレーした阪神を契約満了で自由契約となった呉昇桓(オ・スンファン)投手(33)が、違法賭博に関与していた疑いで韓国の検察当局に今週中にも召喚されることが明らかとなった。複数の韓国メディアが7日に伝えた。

 呉昇桓は大リーグ挑戦を視野にウインターミーティング(日本時間8~11日・ナッシュビル)参加のため6日に渡米。ソウル中央地検に出頭する日程を調整中。

 検察は11月24日、多額の賭け金や常習的な国外賭博が確認された経済人らを相次ぎ摘発し、元ヤクルトで韓国・サムスン投手の林昌勇(イム・チャンヨン)からも事情聴取。呉昇桓は今年1月、マカオのカジノで多額の金銭を賭けていたとされる。金額は数億ウォン(1億ウォン=約1000万円)と伝えられ、韓国の外国為替法違反に問われる。しかもカジノは違法私設賭博で、運営者は韓国の暴力団で行動隊長をしていた39歳の男(拘束・起訴)。検察はこの男から呉昇桓に関する供述を得ている。

 阪神は2年連続セーブ王を来季も抑えに期待。交渉中だったが、再契約を見送る可能性が出てきた。球団首脳は「反社会的勢力から金銭を受けていたとの疑いもある。事実であれば、野球協約違反だ。再契約うんぬんの話ではなくなる」と話した。巨人3選手の野球賭博問題で揺れる球界は暴力団との関係断絶に取り組む時勢でもある。

 呉昇桓の代理人は公式コメントを出し「大リーグ、日本球団との契約を控えた状況で疑惑から抜け出したいと話している。検察に出頭すれば、一点の疑惑なく、事実通りに述べ、あらゆる協力をする」と伝えた。

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2015年12月8日のニュース