初回だけで38球!巨人・菅野「狙って」完封 124球“ゴール”

[ 2015年7月6日 05:30 ]

<中・巨>5安打完封勝利に笑顔の菅野(左)は加藤とタッチ

セ・リーグ 巨人2-0中日

(7月5日 ナゴヤD)
 巨人のエースが底力を発揮した。今季2度目の完封劇。5月26日西武戦(郡山)以来、40日ぶりの7勝目を挙げた菅野は「気持ちいいです。最後までマウンドにいるのは投手として誇らしい。途中でペース配分しながら完封を狙って投げた」と会心の笑みを浮かべた。

 初回、いきなり2死満塁のピンチを背負った。エルナンデスに対し、フルカウント。ここで147キロ直球を投げ込み、空振り三振を奪った。この回38球を投げ「3回分くらいの力を使って疲れました」と振り返る。それでも2回以降は危なげない投球で今季最多の124球で「ゴール」した。

 ここ数試合、直球の制球に悩んだ。練習では遠投で軌道を確認し、リリース時により指先に神経を集中させた。豊田投手コーチから助言も受け「前回より格段に良かった」と手応えを口にした。原監督も「変化球に頼ることなく、いいピッチングだった」と直球主体の投球内容を称えた。

 前日は延長12回引き分け。救援陣に負担がかかり、菅野は試合前に山口や沢村に「きょうは休んでください」と声を掛けた。有言実行の完封勝利。エースは「まだまだ勝ちます」と高らかに宣言した。 (川手 達矢)

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