畠山2冠V3ラン! 初回に独走17号、打点も筒香に並んだ

[ 2015年6月10日 06:16 ]

<オ・ヤ>初回2死一、二塁、畠山は先制となる左越え3ランを放つ

交流戦 ヤクルト8―1オリックス

(6月9日 京セラドーム)
 タイミングを外されても、的確に捉える。ヤクルト・畠山だ。初回2死一、二塁から17号先制3ラン。松葉のカーブを左中間席へと放り込んだ。

 「体が前に出されそうになったが、いいポイントまで呼び込んで打てた。結果的にいい角度がついてくれた」。本塁打王争いはリーグトップを独走中。7日のロッテ戦(神宮)で連続試合本塁打こそ4で止まったものの量産態勢は続いている。杉村チーフ打撃コーチが「低いコースだが距離を取ってヘッドを利かせて上から打てている。彼の持っている技術。あの技術は本当に凄い」と称賛する一打で交流戦12試合で8本塁打目。この日の3打点で計41打点。DeNAの筒香と並んでリーグトップに浮上した。

 「向こうの方がいい打者。試合に出てくれば抜かれるよ」と畠山は謙遜するが、打点には「ある程度強い気持ちがある」という。得点圏で走者を還すことはチームの勝利に直結する。「そこは意識してやっていきたい」と中心打者の自覚をにじませる。球団で本塁打と打点の2冠に輝いたのは03年のラミレスが最後。12年ぶりの快挙に期待も膨らむ。

 昨年は6月8日の西武戦(神宮)で左太腿を肉離れ。それまでチームトップの44打点も2カ月弱、戦線離脱した。今季はコンディション維持にも万全を期し、チームトレーナーの治療だけではなく、必要と感じれば自身から治療に出向く。1年間を戦うための体づくりで、6月で早くも昨季の本塁打数に並んだ。

 チームは4月以来の3連勝で、打線は4試合連続2桁安打と好調。「一時期よりは振れている」と話す畠山が、強力打線をけん引している。

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