皇学館大、伊勢神宮パワーだ!浜岡が熱投131球4安打完封

[ 2015年6月10日 05:30 ]

<福井工大・皇学館大>5回2死二塁、適時打で生還した二走・福岡(29)を出迎える皇学館大ナイン

第64回全日本大学野球選手権第2日・1回戦 皇学館大1―0福井工大

(6月9日 神宮)
 最後の打者を中飛に打ち取り、初出場の皇学館大・浜岡が両手を突き上げた。今大会最多38度目出場の福井工大を1―0完封。7四死球を与えながら131球を投げ抜き「素直にうれしい。カットボールでうまく引っかけさせられた」と胸を張った。

 ハンデを乗り越えて全国1勝をつかんだ。伊勢神宮(三重県伊勢市)のお膝元にキャンパスを構える神道系の大学。専用球場はなく、校内のスペースで走り込みやトレーニングに励んできた。昨年から倉田山公園野球場を平日に3時間程度使えるようになったが、それ以前は練習場所確保に奔走した。野球エリートは集まらず、ほとんどの部員は一般入試を経て入学。浜岡は三重高時代は「常に21~23番目の選手だった」と、ベンチ入りした経験もなかった。

 森本進監督は宇治山田商時代に阪急にドラフト2位指名されながら、駒大に進んだ経歴を持つ。大学時代に親しんだ神宮での1勝に「選手に感謝したい」と胸を詰まらせた。「伊勢神宮には一番近いけど、神宮球場には一番遠いと思っていた。ここまで来られたことが、信じられない」と天満主将。来年のサミット開催が決まったばかりの地元に、ナインが野球でも大きなニュースを届けた。

 ▼福井工大・栗原(浜岡から2安打も)真っすぐと変化球の球速差がなくて、絞りづらかった。

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