39歳福浦5年ぶり2発!4年ぶり弾だけじゃ終わらん「不思議な感触」

[ 2015年4月10日 05:30 ]

<オ・ロ>7回、1試合2本塁打となる2ランを放ちファンの声援に応える福浦

パ・リーグ ロッテ4-3オリックス

(4月9日 京セラD)
 試合後も、敵地に詰めかけたロッテファンから「福浦コール」が鳴りやまない。プロ22年目、39歳の大ベテランが、5年ぶりとなる1試合2発で存在感を示した。

 「今季初スタメンでこの結果はやばい。出来過ぎ。怖いですね」

 ここまでチームは開幕10試合で2本塁打だっただけに本人も仰天だ。まずは2回。2ボールと打者有利のカウントになったことで「ストレート一本に絞って、1、2の3で打ったら当たったよ」という一撃は右翼席への先制ソロ。本塁打は実に4年ぶりで「忘れかけていたというか、不思議な感触」と余韻に浸った。

 これで終わらない。2点を追う7回2死一塁。予想していなかったという初球の内角直球を振り切り、「うまく反応できた。少し詰まっているけど、詰まった分(ファウルゾーンに)切れなかったのかな」と右翼ポールを直撃した。

 昨季は腰痛もあって、17年ぶりの開幕2軍となった。早朝6時に起床して埼玉・浦和の球場に通う日々。それでも「気持ちが折れたら終わり。2軍に落ちて腐って、この世界から消えていった選手を何人も見てきた」と、若手と汗にまみれた。1軍でも、年々、代打出場が多くなっているが、準備だけは怠らない。

 オフには同僚のサブローと共同オーナーとなり、地元・千葉の中学生を対象とした少年野球チームを設立した。木製バットを使用し、「将来、ロッテで活躍できる選手を育成する」がコンセプト。千葉愛、ロッテ愛は誰にも負けない。

 この2発で通算2000安打まで残り133本。安打製造器らしく「次はセンター前を狙っていきます」と締めた。

 ≪通算4度目≫福浦(ロ)が今季1、2号。自身本塁打は11年5月8日オリックス戦で放って以来4年ぶり。1試合2本塁打は03年9月28日オリックス戦、同年10月10日日本ハム戦、10年9月10日西武戦に次いで5年ぶり通算4度目になる。この日は2回が先制ソロで、7回は同点2ラン。福浦にとってゲーム2発がいずれも殊勲弾となったのはプロ入り初。

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