阪神・伊藤和“出世イベント”で活躍誓う、球児とは92番つながり

[ 2015年1月15日 08:44 ]

姫路の宝恵駕籠行列に参加した藤原(左)と伊藤和

 プロ4年目を迎えた阪神の伊藤和雄投手(25)が14日、姫路市の播磨国総社射楯兵主(いたてひょうず)神社で宝恵駕籠(ほえかご)行列に初参加した。同イベントには毎年、阪神の若手選手が参加。“出世イベント”として語り継がれている。代表格が藤川で、「縁起がいい。ぜひあやかって今年は活躍できるように頑張りたい」と先輩に続く活躍を誓った。

 03年に姫路の地を踏んだ藤川は、同年以降に登板機会を増やし、05年にはシーズン80試合登板を果たす大ブレーク。スター街道を突っ走った。03年当時の藤川の背番号が「92」なら、昨年4月に伊藤和が育成契約から支配下再登録された時にもらったのも「92」。「来ていたのは知っていたけど、その時92番とは」とうれしそうに話した。

 昨季は1軍登板7試合どまりで、このイベントから大きな力をもらいたいところ。年末年始は母校の東京国際大などで自主トレを行い、走り込みに時間を費やした。近日中には鳴尾浜球場でブルペンに入る予定。「直球が去年は良かった。今年も投げられるようにしたい」。自慢の武器に力強さを取り戻し、大きな飛躍につなげる。

 ≪誕生日に“大役”で決意新た≫藤原が27歳の誓いを立てた。伊藤和と宝恵駕籠行列に初参加した左腕は、この日が誕生日。「何かの縁。縁起がいいですね」と笑顔だった。昨年は5年目で初めて1軍登板なしに終わったが、7月には第1子となる女児が誕生。「家族のためにも頑張りたい」と一家の大黒柱として責任を背負った。新年は元日に始動しており「もう1年(契約して)もらったチャンスを絶対に逃さない。1試合もムダにできない」と悲壮な決意を明かした。

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2015年1月15日のニュース