松井氏 親友ジーター氏と3・21東京Dで“ガチンコ”本塁打競争

[ 2014年12月18日 05:35 ]

背番号入りのTシャツを手にフォトセッションに臨む(左から)スタッフのポール・ジョーンズ氏、松井氏、森永製菓株式会社・新井代表取締役社長、巨人・原監督

 元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏(40)が17日、発起人の巨人・原辰徳監督(56)とともに日本外国特派員協会で会見し、今季限りで現役を引退したヤ軍のデレク・ジーター氏(40)と来年3月21日に東京ドームで東日本大震災の復興支援イベントに参加すると発表した。松井氏は外国人記者からの直球質問に苦笑いを浮かべながらも、イベントの一環として行われる親友ジーター氏との本塁打競争で必勝を誓った。

 照れ笑いを浮かべつつも、松井氏はきっぱりと宣言した。イベントの締めで行われる本塁打競争について聞かれた時だ。

 「彼(ジーター)は今年まで現役だったので、だいぶハンデがある。でも、やはりホームアドバンテージで何とか勝ちたいと思います」

 ヤンキースで03年から09年までチームメートだったジーターとは、互いを尊敬し合う間柄。特に共感した部分は、いつでも勝つために真摯(しんし)な姿勢を貫いたことだ。つまり、大の負けず嫌い同士。しかも、舞台は松井氏が10年間プレーしたかつての本拠地・東京ドームとあっては、負けるわけにはいかない。

 「トモダチ チャリティーベースボールゲーム」と題されたこのイベントは、パーティーや野球教室などの収益を東日本大震災の復興支援に充てる。この趣旨に松井氏とジーター氏が賛同して参加が決定。松井氏は「ジーターもこのために来日してくれる。うれしいし日本での再会を楽しみにしています」と話した。

 会見場となった外国特派員協会には約200人の報道陣が詰め掛け、外国人記者を中心に直球の質問が飛び交った。松井氏は1問目から「来年ヤンキースでコーチを務めることに興味はあるか」と問われ、「イベントとは全く関係ないですね…来年のことは正直、白紙でございます」と目を白黒させた。さらには「オファーがあった時、原監督の次に巨人の監督を引き受ける準備はできているか」と聞かれ、「困りましたね」と原監督に助け舟を求めた。しかし、原監督は「僕も聞きたいねえ」とノリノリで返し、場内は大爆笑。ゴジラも「これはですね、違うところで話した方がいいと思います」とかわすのが精いっぱいだった。

 イベントでは被災地の中学生選抜チームと日本在住の米国人中学生チームの対戦もあり、松井、ジーター両氏がそれぞれの監督を務める。「一人でも多くの子供が喜び、笑顔になって被災地に戻る手助けができれば」と松井氏。たくさん笑ってもらうためにも、親友との真剣勝負で盛り上げる。

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