松井部屋に武者震い 巨人ドラ1岡本「それぐらい努力しないと…」

[ 2014年11月5日 05:30 ]

施設見学のためジャイアンツ球場を訪れた智弁学園・岡本は笑顔で素振りを披露

 巨人にドラフト1位指名された智弁学園の岡本和真内野手(18)が4日、他のドラフト指名された6選手とともに川崎市のジャイアンツ球場や寮を見学した。将来の「4番・サード」として期待される岡本は、かつてOBの松井秀喜氏(40)が毎晩のように素振りを繰り返した「松井部屋」を見て刺激を受け、松井氏以上に努力を重ねることを決意。また、侍ジャパン21Uと巨人2軍との練習試合も見学し、将来の侍ジャパン入りを目標に掲げた。

 岡本はすり切れた畳に思わず目を奪われ、自然と闘志が湧き上がった。松井氏が連日バットを振り込み、豪快な打撃の基礎を築いた「松井部屋」。来季からプロの世界に飛び込む18歳は、並々ならぬ覚悟を口にした。

 「それぐらい努力しないと凄い選手にはなれないんだと思いました。(松井氏より)もっと努力しないといけない」

 松井氏は92年にドラフト1位で巨人へ入団。3年目の95年に「第62代」4番に座り、日本を代表する強打者まで上り詰め、渡米後もメジャーで活躍した。長嶋茂雄終身名誉監督、原辰徳監督が歩んできた栄光の「4番・サード」の後継者として期待される岡本は、松井氏の印象について「自分の中ではヤンキースで活躍する凄い本塁打打者です」。自身も努力を重ねてゴジラの背中を追いかける決意だ。

 ジャイアンツ球場では、侍ジャパン21U―巨人2軍戦も見学した。9月にタイ・バンコクで行われた18Uアジア選手権では全5試合で4番を務め、打率・474、5打点をマーク。高校通算73本塁打を誇る若き侍の主砲は「プロになるからにはチームとしての日本一もそうですけど、選手としてもそういうユニホームを着られるように頑張りたい」と将来、侍ジャパンのトップチームの一員として、日の丸を背負う姿を思い描いた。

 施設見学後は岡崎2軍監督が訓示を述べた。「みんなはプロ野球選手になる夢を持って努力してなったわけだけど、本当の夢はプロで活躍すること。そのために全力でサポートします」。それを聞いた未来の4番候補は「活躍して本物のプロ野球選手になれるように頑張りたい」と表情を引き締めた。

 素顔は奈良県五條市で生まれ育った純朴な高校球児。不慣れな都会の印象を問われると「ここはまだ緑があるので安心しました」と初々しい笑みを浮かべた。「何もかもが充実していて良かった。しっかり練習してやっていきたい」。鍛錬を積み重ね、プロの世界でも大輪の花を咲かせる。

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