巨人第81代4番に大田「重みある。意気に感じていい打席に」

[ 2014年9月28日 05:30 ]

<De・巨>8回2死二、三塁、中前適時打を放つ大田

セ・リーグ 巨人5-7DeNA

(9月27日 横浜)
 巨人ファンからこの日一番の歓声が大田に注がれた。「巨人軍第81代4番」。その声援に24歳は応えた。8回2死二、三塁。2番手・三上の内角からのスライダーを振り抜いた。打球は中前へ弾む2点打となった。

 「ジャイアンツの4番だけが第何代とか数えられる。重みがあると思うし、意気に感じていい打席を迎えられるようにしたかった」

 試合前練習で打順を知った。「サプライズだよ…」。東海大相模の先輩でもある原監督の抜てきに驚いた。リーグ3連覇から一夜明け。阿部、村田ら主力はベンチに控えた。チャンスだった。2回の第1打席は遊失だったが、10球粘った。6回には初球のカーブを振り抜くライナー性の中飛。凡打にも内容があった。17日の広島戦(マツダ)で今季1号を放ってから、打率・368、10打点。打席での迷いは消えた。

 原監督が変化を感じた打席がある。2号2ランを含む3安打した23日の中日戦(ナゴヤドーム)。第5打席の右肩付近への死球だった。「以前なら(球を)迎えにいって当たっていた」。上体が投手方向に出て、よけきれない球を、軸足である右足に体重を乗せ、しっかりテークバックをとったため、右足を軸に体をひねってよけられた。だが試合後は「まだホップだね。ホップの現在アイ・エヌ・ジー(進行形)だから」と言った。

 今後はクライマックスシリーズへの戦いに矛先を向ける。大田が一本立ちすれば、日本一奪回への切り札ともなる。「CSでレギュラー陣の中に割り込めるか、いい場面で代打で使ってもらえるのか。今の打席を大切にしたい」。レギュラーシーズンは残り6戦。優勝ムードに酔いしれる時間はない。

続きを表示

2014年9月28日のニュース