阪神 4点差守り切れず…8回同点で福原投入もまさかの被弾

[ 2014年9月26日 05:30 ]

<D・神>5回2死満塁、野手を大声で制して桑原の高く上がった打球をキャッチするメッセンジャー

セ・リーグ 阪神4―5DeNA

(9月25日 横浜)
 残り5試合、前を向くだけや! 阪神はDeNA戦(横浜)に4―5で敗れ、4カードぶりのカード負け越しとなった。初回に4点の援護を受けた先発のランディ・メッセンジャー投手(33)が5回3失点と精彩を欠くなど投手陣が踏ん張りきれず。打線も2回以降、追加点を奪えなかった。26日は、2・5ゲーム差に広がった2位・広島との直接対決(甲子園)。とにかく一戦必勝態勢で臨むのみだ。
【試合結果】

 懸命のリレーも最後は5番手・福原が沈んだ。4―4で迎えた8回1死。筒香に投じたフルカウントからの8球目、内角への直球は瞬く間に右翼席へと消えた。決勝点。26日の2位・広島との直接対決を前に、痛すぎる1敗でゲーム差は2・5に広がった。

 何と言っても誤算は、メッセンジャーだった。中4日のマウンド。初回に幸先良く受けた4点のリードを守れなかった。初回から直球、変化球ともに制球に苦しんで毎回走者を許す苦しい展開。3点リードの5回には無死から3連打を浴びて、この日3度目となる満塁のピンチを招くと柳田には押し出し死球を与え、1死満塁からも後藤にも四球で瞬く間に1点差とされた。

 5回で120球を投じた助っ人右腕はこの回限りで降板。目標としてきた200イニングに到達したものの、「毎回ランナーを出してしまい、リズムの悪いピッチングとなってしまった。もっと長いイニングを投げないといけなかった」と猛省した。最多勝のタイトルを確定させるべく、登板間隔を詰めて臨んだプランは完全に裏目に出てしまい、14勝目はお預けとなった。

 防戦一方だったメッセンジャーの投球は、打線にも伝染した。2回2死二塁の好機を逃すと、初回の猛攻がウソのようにその後はスコアボードに「0」を並べた。関川打撃コーチが言う。

 「(2回以降)リズムに乗っていけなかった。中盤からは流れが悪くなったね」
 4回1死二塁では後続が凡退。同点の7回にも2死二塁と攻めたが、当たっている大和も見逃し三振に倒れた。追加点が奪えず、次第に募る焦り…。極めつけは1点を追う9回だった。

 先頭・福留の左越え二塁打と代打・俊介の送りバントで1死三塁の同点機をつかむ。だが、代打・西岡は空振り三振。代打の神様・関本を送り込んだがDeNAはリスク承知で四球を与えた。2死一、三塁。上本にすべてを託したが、最後は三ゴロに終わった。

 甲子園でのクライマックスシリーズ開催が遠のく中、わずかな望みを見いだすとすれば広島との直接対決が2試合残されていることだ。重くのしかかる敗戦の事実を変えることはできないが、残り5試合で意地を見せることはできる。このままズルズル終わるようでは、ポストシーズンの行方は言わずもがなだ。

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