原監督 横浜でのV決定に涙「父も喜んでいると思います」

[ 2014年9月26日 21:59 ]

<D・巨>涙をこらえながらインタビューに答える巨人・原監督

セ・リーグ 巨人6―3DeNA

(9月26日 横浜)
 リーグ3連覇を果たした巨人・原監督が横浜の空に舞った。1度、2度…そして8度。過去2年と同じ回数、ナインの手に身をゆだねた。

 「今年のペナントレースは長く、険しく、大変なシーズンだった。しかし全員団結し、もがき、汗をかき、知恵を出しながら頑張ってくれた」。優勝監督インタビュー。一言一言をかみしめるように言葉を続けた。そして「苦しんだ分、ファンの方も本当に喜んでもらっていると思う。われわれも喜びの大きい優勝です」と話すと「ファンのみなさん、おめでとうございます!」と大声を張り上げた。

 満面の笑み。しかし、自身の“辛さ”に話が及ぶと、その目はみるみる赤く染まった。「私事ですが、父が他界したと…。この横浜スタジアムで胴上げできたというのは大変喜んでいると思います」。5月に心不全のため死去した原監督の父・貢氏(享年78)は、東海大相模の監督を務めた70年に夏の甲子園を制し、その名を全国にとどろかせた。神奈川は原監督にとっても、東海大相模、東海大で亡き父と過ごした思い出深い地。指揮官は声を震わせた。

 それでも、まだ戦いは終わっていない。「ペナントレース優勝できたが、これからさらに強いジャイアンツを目指して、これからまだまだ、ひと山、ふた山しっかり乗り越えられるように頑張っていきたいと思う」。ポストシーズンを見据え、指揮官は言葉に力を込めた。

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