涙こらえるジーター「きょうはどんなプレーをしたか覚えていない」

[ 2014年9月26日 11:52 ]

オリオールズ戦の9回にサヨナラ打を放ち、飛び上がって喜ぶジーター。ファンも総立ち(AP)

ア・リーグ ヤンキース6―5オリオールズ

(9月25日 ニューヨーク)
 舞台はこの男のためだけに用意されていた。今季限りで引退するヤンキースの主将ジーターの本拠地最終戦。大きなドラマは最終回に待っていた。

 先発の黒田が8回を3安打2失点と好投し、5―2で迎えた9回、ヤンキースは抑えのロバートソンが2本塁打を浴びて同点に追いつかれてしまう。黒田の白星は消えたが、その裏、1死二塁と絶好の場面でジーターに打席が回り、サヨナラ打となる右前適時打。この日の“主役”の一打でドラマは幕を閉じた。

 球場全体が大歓声に包まれる中、ジラルディ監督やイチローらナインと抱擁。自らのバットで激闘にピリオドを打った背番号2は「泣かないように努めた。正直言ってきょうはどんなプレーをしたか覚えていない」と涙をこらえた。

 ヤンキース一筋20年。チームの象徴のような存在であり続けた。ニューヨークのファンに雄姿を見せるのはこの日が最後。ジーターは「みんなが“ありがとう”と言ってくれるけど、みなさんの応援があってプレーを続けられた。ずっと応援してくれて“ありがとう”と言いたい」とファンへの感謝の言葉を口にした。

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