三重、県勢59年ぶり決勝へ!今春就任したばかりの中村監督「夢のよう」

[ 2014年8月24日 13:17 ]

<三重・日本文理>初の決勝進出を決め笑顔でアルプスに駆け出す三重ナイン

第96回全国高校野球選手権大会準決勝 三重5―0日本文理

(8月24日 甲子園)
 三重(三重)の左腕エース・今井重太朗投手(3年)が日本文理(新潟)打線を9回5安打完封。同校としては初、三重県勢としては1955年の四日市以来59年ぶりとなる決勝進出の原動力となった。

 初回、先頭打者にいきなり安打されるなど1死一、二塁のピンチを招いたが、4番・池田を併殺打に仕留めて波に乗ると、3回の2死一、三塁、6回の1死二塁など何度かあったピンチも要所を締めて失点を許さなかった。

 135球を投げた今井は、「勝てたことにうれしく思います」と冷静に話し、「ピッチングは中林に任せてある。リード通りに投げて抑えられたので、中林のリードに感謝したい」とまずは女房役の中林に感謝。さらに、初回に宇都宮のタイムリーで先制、4回に中林のスクイズ成功で2点目、6回には長野の2点タイムリー、8回には山井のソロ本塁打と着々と加点してくれた打線に「先制してくれて緊張がほぐれて、仲間がさらに追加点、追加点と取ってくれたので楽に投げることができました」と感謝の言葉を重ねた。

 今春の監督就任から一気に決勝戦まで上り詰めた中村好治監督は、「本当に理想とする展開だった。ちょっと驚いてます」と話し、攻撃については「満点ですね」とキッパリ。県勢としても59年ぶりとなる決勝という舞台に向けて「夢のような感じですが、夢を実現したい。夢が夢でなくなるように、先手必勝で頑張っていきたい」と力を込めた。

 決勝の相手は、第2試合となる大阪桐蔭(大阪)―敦賀気比(福井)の勝者。どちらが勝っても強打線との対戦となるが、今井は「必ず勝って優勝できるように、少しでもチームに貢献したい」。強豪が相手でもひるまず、前に突き進む。

 ▼三重・山井三塁手(今大会初出場で八回にソロ本塁打)「打った瞬間は微妙だったが、歓声で入ったと思った」

 ▼三重・宇都宮遊撃手(先制の適時打)「ランナーがいたので積極的にスイングをしようと。迷いはなかった」

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2014年8月24日のニュース