嶋選手会長は困惑「ボールが飛ぶという話は出ていた」

[ 2014年4月11日 11:52 ]

<日・楽>9回、ベンチで見つめる嶋

統一球問題

 プロ野球選手会の会長を務める楽天・嶋は、選手の気持ちを代弁した。日本ハム戦(札幌ドーム)の試合後に報道陣に対応し「開幕からチーム内でも“ボールが飛ぶ”という話は出ていた」と明かした。

 自身のバットでの打感に加え、捕手としてマスク越しに感じる打球の飛び方にも疑問を感じていたが、昨年に続く「まさか」の事態に「まだ報告を受けていないので少し驚いています」と困惑気味に話した。

 現時点では責任の所在がはっきりしていない状況。それでも選手会会長として「投手が一生懸命に投げ、野手も懸命に打っている。僕たち野球選手は(反発)係数が上がることによって生活が変わることを認識してほしい」と訴えた。飛距離にして、たとえ数メートルの差だとしても、ボールによって試合を左右する局面も出てくる。選手にとって死活問題となりうるだけに、見過ごすわけにはいかなかった。

 嶋は昨年6月にNPBが統一球の変更を認めた際に「(コミッショナーが)知らなかった、では選手もファンも納得しない。野球界にもっと目配り、気配りをしてほしい」と、怒りをあらわにした経緯がある。再び噴出した統一球問題。今後は各球団の選手会長らと意見交換などを図り、あらためてNPB側に説明を求める運びとなりそうだ。

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2014年4月11日のニュース