藤浪 4・1中日戦へ右打者対策 プレート三塁側踏み恐怖感植え付け

[ 2014年3月26日 05:30 ]

<中・神>ナゴヤ球場で登板した藤浪は7回2失点

ウエスタン・リーグ 阪神3―2中日

(3月25日 ナゴヤ)
 上々の「開幕リハ」を終えた。阪神・藤浪がウエスタン・リーグ中日戦に先発し、7回3安打2失点(自責1)。自己最速タイとなる156キロを叩き出すなど格の違いを見せつけ、10三振を奪った。開幕前ラスト登板を及第点の投球内容で締めくくり、4月1日・中日戦(京セラドーム)に照準を合わせた。

 「すごく良かったわけではなく、2失点しましたけど、その中でゲームメークはできたと思います。無駄球が多くなかったことも良かった」

 最近2試合はともに5失点しており、結果を求めて臨んだマウンド。初回から2奪三振と気迫十分で立ち上がり、2回に先頭の福田を中飛に打ち取った直球は156キロ。相手が2軍とはいえ4回までは圧巻のノーヒット投球で実力を誇示した。

 5回に先頭の古本に初安打となる中越えソロを浴び、7回は2死から遊撃手・西田の失策で走者を出し次打者・松井佑に適時二塁打を許した。それでも最後は代打・中田を空振り三振に仕留めた。

 足元も見つめ直した。昨季途中から右打者のアウトロー、いわゆる「原点」の精度を高めるためプレート位置は一塁側を踏んでいた。それがこの日は高校時代、プロ入り当初のスタイルに戻し、三塁側に。「去年は(左足が)インステップしているから一塁側を踏んでいましたが、(それが今年は)普通の投手に近い状態になった。(それにより)右打者への恐怖が消えてしまうので、やってみました」。三塁側を踏むことで右打者に威圧感を与えるとともに、左打者の内角に角度の付いたボールを投じることも可能に。「良い面と悪い面があるが、感触は悪くない」と、また一つ手応えをつかんだ格好だ。

 見守った山口投手コーチからも「あとは開幕までの何日間かで微修正してくれたら。そういうところまでは来ていると思う」と及第点を引き出した。「シーズンではチームの柱として、一ローテーション投手として、しっかり投げられるよう頑張ります」。自覚と自信を手に、2年目の開幕へ向かう。

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