マエケン “納得”の4失点「それで抑えても今日は楽しくない」

[ 2014年3月4日 05:30 ]

実戦初登板となる紅白戦で2回を4失点の前田健

広島紅白戦 白組13―5紅組

(3月3日 コザしんきん)
 広島・前田健太投手(25)が春季キャンプ最終日の3日、紅白戦で実戦初登板。2回7安打4失点と打ち込まれたが、習得を目指す新球・スプリットを試投するなど明確なテーマを掲げた投球だった。

 「直球の感触は悪くないし、カーブとスプリットも悪くなかった。今から抑えに行っても仕方ないし、今日は投球練習の延長というか、ストライクを取ることを考えた。スライダーはいつでも投げられるし、投げると投球が簡単になってしまう。それで抑えても今日は楽しくない」

 球界を代表する大エースがこの時期に、自軍を相手に抑えても得られるものは少し違う。宝刀スライダーを封印することで打たれても構わない。それ以上にスプリットの感触を確かめたかった。

 「空振りを取りたいと思うのもあったが、とらえられたのも、そんなになかった」

 初回1死二塁で広瀬に左前適時打を浴びたが、1死一、二塁では木村を二ゴロ併殺。投じた約10で結果は様々だったが、感覚は悪くなかった。「慣れれば、1球1球握りを変えたり、落ち具合を変えられる」。安打と引き替えに、課題を得たマウンドだった。

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