呉昇桓 ドーム大好き アジアS、WBCで東京D無安打無失点

[ 2014年3月4日 08:01 ]

呉昇桓は寒さのためネックウオーマーで顔を覆う

 5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でオープン戦初登板を果たす阪神の呉昇桓(オ・スンファン)投手(31=サムスン)からドーム球場“大好き宣言”が飛び出した。

 「最近(報道陣から)ドーム球場で投げたことがないと聞かれることが多いが、意外にやったことはある。他のピッチャーは分からないが、風の影響が無いし、投げやすいんだ。やりやすい部分も感じているし、気分的に良いと思う」

 韓国プロ野球9球団のフランチャイズにはドーム球場が無く、日本球界に挑戦するに当たって対応が心配されていた。しかし、過去にアジアシリーズ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で東京ドームのマウンドに上がっており、5試合、計3回2/3を無安打無失点と完ぺきに抑え込んでいる。

 「ドームは雰囲気が集中しやすい環境になっている」。「石仏」とドーム球場はむしろ相性抜群で、敵地・東京ドームで行われる開幕カードの巨人戦へのテスト的意味合いもあったヤフオクドームでの調整登板も「テーマは特にない」と問題なしを強調した。

 ソフトバンク打線には韓国時代にしのぎを削った李大浩(イデホ)が主砲として名を連ねている。登板機会は9回に訪れることが濃厚で、李大浩がフル出場でもしなければ対戦は実現しないが「彼とは食事で勝負しようと思っているんだ」と冗談を飛ばして余裕をうかがわせた。

 対外試合デビューとなった2月25日の韓国・LGとの練習試合では9回に登板し、1回無失点。球場表示で155キロをマークするなど、状態は確実に上がってきている。実戦で披露していないスプリットやカーブを投じる可能性については「投げたい球種もあるが、ゲームなんでそれができないこともある」と淡々と話した。

 「(5日は)そこまで結果にこだわりません」。あくまで照準は開幕に合わせる。虎の新守護神には屋根を気にする心配もいらなければ、心のブレも一切ない。

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2014年3月4日のニュース