掛布DC 初打ち 一二三らに自ら手本、柔らかく膝使うイメージ

[ 2014年2月9日 08:38 ]

居残りで自ら打って手本を示す掛布DC

 虎ファンが待ち望んだ光景が安芸キャンプで現実となった。阪神の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が8日、室内練習場で一二三のマンツーマン指導中に、自ら打って手本を示した。今キャンプで、公の場でスイングを見せるのは初めてのことだった。

 北條と並ぶホープへの2日連続の個人レッスンで、熱血が体を突き動かしたのだろう。“ちょっと見てみろよ”と言わんばかりに一二三をのかせ、バットを手にしながら、左打席に入った。膝のクッションを効かせた独特の構え。投手を見つめると、山なりのボールに対してタイミングを取った。パチン、パチン。ボールが鋭く防球ネットに突き刺さった。その数、10スイングほど。ほんのわずかの時間だったが、右足に体重が乗ったスイングは、1985年の伝説のバックスクリーン3連発を思い起こさせるような、懐かしさがあった。

 言葉よりも、実際の目で見た方が分かりやすい。膝を柔らかく使うイメージがしやすくなったか、と問われた一二三は「そうですね」と納得顔だった。掛布DCから出された“宿題”をマスターすべく「その打ち方を早く習得するのには練習しかない」と気を引き締めた。9日のシート打撃、11日の西武との練習試合で一つの形を見せたいところだ。

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