ユーキリス ひげもつかみもOK「上の毛がない分、下の毛で楽しませたい」

[ 2014年2月9日 05:30 ]

チームに合流しティー打撃を行うユーキリス

 日本一連覇を目指す楽天の新外国人で、メジャー通算150本塁打のケビン・ユーキリス内野手(34)が8日、沖縄・久米島でのキャンプに合流した。7日に顎ひげを蓄え来日したが、球団側は、創設2年目の06年からチーム内で禁止していたひげを「特例」で容認。ユーキリスは、ひげの形や色などを変えてファンを楽しませることを約束し、打撃不振が続いた際は「みそぎ」でそることも宣言した。

 笑いあふれる会見だった。トレードマークのひげについて聞かれたユーキリスは、かぶっていた帽子を取って「上の毛(髪の毛)がない分、下の毛(ひげ)でファンを楽しませたい」と話し、周囲を爆笑の渦に巻き込んだ。

 チームは創設1年目の05年こそ頭髪やひげに関する禁止事項はなかったが、06年から指揮を執った野村監督が「選手はタレントではない」とひげ禁止を通達。10年に就任したブラウン監督も野村流を踏襲し「ひげ・ロン毛・茶髪・ピアス禁止」を掲げ、星野政権でも継続されてきた。だがメジャー通算150本塁打という抜群の実績と、ひげがトレードマークでもあることから、球団サイドは三木谷浩史オーナーからも了承を取り「清潔感を失わないこと」を条件に「特例」を認めた。

 ユーキリスは「以前はもっと伸びていたけど、きれいに整えた」という。現在は両耳から顎にかけて豊富に蓄えているが「アレンジしてファンを楽しませたい」と形や色を変えるなどしてアピールする意向。「ヒットが出なかったらそることも考える」とまで宣言した。これには星野監督も「ユーモアがあっていい。うちにはユーモアがある選手が少ないからね」と目を細めた。

 昨年に腰を手術したが、今オフは継続して体幹トレーニングに取り組んでおり、コンディションは良好。来日から一夜明けのこの日は、ナインと別メニューながら室内練習場でキャッチボールや打撃練習を行った。若手が多いチーム事情も承知しており「若手を育てれば勝ちにつながる」と打撃コーチ役も買って出た。

 打順は、メジャー通算434本塁打の4番・ジョーンズの後の5番を任される予定。2人合わせて「584発コンビ」が、ヤンキース入りする田中が抜けた今季の新たな象徴となる。

続きを表示

この記事のフォト

2014年2月9日のニュース