西岡 開幕ピンチ…右肘関節炎で緊急帰阪、精密検査へ

[ 2014年2月9日 05:56 ]

西岡は球場に姿を現すもグラウンドには姿を見せず練習途中で宿舎に引き揚げる

 阪神・西岡剛内野手(29)が沖縄・宜野座キャンプ第2クール2日目の8日、右ひじ関節炎を発症しチームから離脱した。この日の夜までに緊急帰阪したもようで、早ければ、9日にも精密検査を受ける。診断結果によっては3月28日、巨人との開幕戦(東京ドーム)出場にも影響が出る可能性が出てきた。西岡は前日7日も練習を休んでいた。

 正午前、朝から降り続いていた雨がやみ、晴れ間がのぞいてきた一方で、チームに暗雲が垂れ込めた。前日7日の練習を欠席していた西岡は、球場に姿を見せたものの宜野座ドーム内の全体アップに入ることなく権田康徳トレーナーとウエートルームへ直行。その後、ベンチ裏へ移動して首脳陣と話し合いの末、練習参加不可能の判断に至った。ブルペン裏に横付けされたタクシーに乗り込むと、報道陣はもちろん、ファンも騒然となった。

 前日7日は練習を欠席。インフルエンザがチーム内にもまん延し始めただけに西岡も感染していたのでは…と想像した矢先、和田監督は苦渋の表情を浮かべ、思いも寄らぬ言葉を並べた。

 「西岡は、体調は大丈夫なんだけどね。ちょっと(右)ひじに関節炎。そっちの方が、気になっている。前のクールの最終日(5日)くらいからちょっと気になっていたみたいだね。それがどの程度なのかが、今のところ、まだ分からない」

 キャンプの滑り出しは順調そのものだった。1月7日から大阪府吹田市内で、21日からはハワイに場所を移して行った自主トレを最高の形で終え、1月31日は「完ぺき」と充実の仕上がりぶりを明言してキャンプイン。移籍2年目ということもあり、急ぐことなくマイペースでメニューを消化していた。報道陣の問いかけに無言で去った姿に、西岡の悔しさがにじみ出ていた。

 「一度、検査が必要ということだから。(大阪に帰るなど)そのあたりのことはトレーナーのこと(考え)もある。あした(9日)以降は状態を見て」と和田監督は説明していたが、その後、球団関係者の話を総合すると、この日のうちに帰阪したもよう。しばらくは関西で治療にあたるものと見られる。

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2014年2月9日のニュース