DV逮捕経験のAJ バレ気遣う「人間、間違いある」

[ 2014年1月29日 05:30 ]

宮城県観光PRキャラクターの「むすび丸」の前で、No1ポーズをするジョーンズ(左)とファルケンボーグ

 楽天のアンドリュー・ジョーンズ外野手(36)が28日に来日し、成田空港経由で仙台入りした。妻への暴行と監禁の疑いで逮捕され、保釈中の同じオランダ領キュラソー島出身のヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)に反省を促すとともに気遣いの言葉を口にした。自身も12年12月に妻への暴行の疑いで逮捕される騒動を起こしただけに、同郷の先輩としてサポート役も買って出た。バレンティンも来日し、29日に都内の球団事務所で謝罪会見を行う。

 床に一度、目を落としたジョーンズは一瞬、沈黙した。仙台空港の到着ロビー。同日に来日した渦中のバレンティンを気遣うように「プライベートな事だし、全てを知っているわけではないから多くは語れない」と前置きした後、同郷の後輩への思いを口にした。

 「彼もこの一件で学んだと思う。人間には間違いがある。彼がこのミスで何を学ぶかが大事。彼もこれからしっかり問題に対応すると思う」

 自身も楽天入団直前に、同様のトラブルを起こした。12年12月25日、米アトランタの自宅でニコル夫人への暴行容疑で逮捕。友人とのクリスマスパーティー後、夫婦で口論となり、ニコル夫人が「家庭内暴力(DV)」と警察に通報した。ただ、7時間後に保釈金2400ドル(当時約20万6000円)を支払い釈放され、事件は不起訴に。そのため、入団に支障はなかった。

 別居していたカーラ夫人との離婚協議中に自宅侵入、暴行と監禁の疑いをかけられたバレンティンとはやや状況が違うが、逮捕という事実にジョーンズ自身も深く反省した経緯がある。それだけにバレンティンにも反省を促し「彼のためにサポートしたい」と話した。昨年11月17日に日本のプロ野球記録となる60本塁打を放ったバレンティンの祝賀パレードが故郷のオランダ領キュラソー島で行われ、ジョーンズも祝った。公私ともに親交が深いだけに、後輩の置かれた現状を心配する。

 来日2年目の今季の目標には、日本一連覇を掲げた。エース田中がヤンキースに移籍するが「抜けるのは大きな痛手になるけど、彼の夢は止めることができない。でも我々には連覇するチャンスがある。僕自身、必然だし、迷いなく仙台に戻ってきた」と力強かった。

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