西武・炭谷「足長」プラン 盗塁阻止→子供たちに還元

[ 2013年12月18日 05:30 ]

西武・炭谷

 西武の炭谷銀仁朗捕手(26)が、来季「足長おじさん」になる。「盗塁を1つ阻止するごとに、子供か海外に何か還元できたらいいなと思っている」とひそかに温めていた計画を口にした。

 具体的な方法はこれから検討するが、子供たちにランドセルやワクチンを贈ることを検討している。昨年12月には第1子となる女児が誕生。今オフから選手会副会長に就任したこともあり、慈善活動に興味を抱くようになったという。

 今季の炭谷は自己最多の141試合に出場した一方で、特にこだわってきた盗塁阻止率は、パ・リーグトップだった昨年の・416から・246と悪化。さらに盗塁阻止数も昨年の42個から、15個と激減した。仮に盗塁1個につき100本のワクチンを贈るとなれば、昨年と同じ数字なら4200本のワクチンを贈ることができる。「モチベーションになります。僕も昨年子供が生まれたのでね。40個前後は刺したい」と意気込む。

 来季の捕手陣は、ドラフト1位の森(大阪桐蔭)や同6位の岡田(大阪ガス)が加入。競争はし烈を極める。「もう一度いろんなことをやり直して、優勝する」。盗塁を阻止して優勝し、子供たちも喜ばせる。
 
 ◇プロ野球選手の主な慈善活動

 ☆ダルビッシュ(レンジャーズ)日本ハム時代の07年に水基金を設立。1勝につき10万円積み立て、一般の寄付と合わせて発展途上国に安全な水を供給するための井戸掘り、くみ上げポンプを設置。故郷の大阪・羽曳野にも1勝につき10万円を贈る「福祉子ども基金」を設立している。

 ☆和田(前オリオールズ)ソフトバンク時代の05年からワクチンの寄付活動をしている。認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」を通じ、投球数×10本を寄付しており、CMも製作された。

 ☆内海(巨人)公式戦の奪三振と同数のランドセルを都内児童養護施設の新入学児童に贈る。昨年までに通算655個。今季は投球回と同数を贈ることを検討している。

続きを表示

2013年12月18日のニュース