マー君個人の年俸は高騰必至 6年総額72億円以上か

[ 2013年12月18日 08:07 ]

報道陣の質問に答える楽天・田中

 楽天・田中が17日に立花球団社長と会談し、今オフに新ポスティングシステムを利用しての大リーグ移籍の希望を伝えた。この日発表された新制度による米球団との交渉は、10球団以上となることも予想される。新制度で日本の球団が受け取る金額の上限が2000万ドル(約20億6000万円)に設定されたことで、田中個人の年俸総額の高騰は必至だ。旧制度では入札金に使っていた資金の大半を選手に回せるからだ。

 複数の米メディアは16日付で「25歳と若く伸びしろも見込めることから、各球団は5~6年の長期契約を提示するだろう」と報じた。

 当初、条件の目安と予想されたのが、11年オフにレンジャーズ入りしたダルビッシュの6年総額5600万ドル(当時43億1200万円)。だが、今では「6年総額7000万ドル(約72億1000万円)以上」という見方が強い。来季からテレビの全米中継の放映権料が倍増し分配金が上がるため、各球団は例年以上に資金を調達できる。FA市場に大物先発投手がいないことも追い風だ。

 キューバから亡命し、ホワイトソックスと契約した強打の一塁手アブレウの影響も大きい。海外のFA選手では史上最高額となる6年総額6800万ドル(約70億円)でサインしたが、大リーグ関係者は「田中の価値はアブレウより上。これでさらに金額が上がる」と指摘する。結果的に、楽天に支払う額と合わせれば、田中獲得に100億円前後が投資されることになりそうだ。

 先発ローテーションの「番手」としての評価では、ドジャースに入った場合は、ともにサイ・ヤング賞投手カーショーとグリンキー、そして韓国出身の柳賢振(リュヒュンジン)に次ぐ4番手が濃厚。エンゼルスでは12年に20勝を挙げたウィーバー、ウィルソンに続く3番手起用が見込まれる。

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2013年12月18日のニュース